門扉の鍵事情について

門扉の設置に欠かせない鍵は、レバーを押し下げるタイプの打ち掛け錠や電気錠などさまざまなタイプがあります。ここでは、門扉に対応している鍵の種類と交換に関する情報をまとめています。

門扉に対応している鍵の種類

打掛け錠

打掛け錠は、外からレバーを回転させ、内側はかんぬきを回転させることで扉が開くタイプの鍵です。錠前として活用されていますが、鍵穴が付属しておらず最低限門を開け閉めする機能のみがついています。

インテグラル錠

鍵を使って開け閉めをする錠前です。ドアノブに鍵穴がセットされており、直接鍵を差し込んで握り玉と呼ばれるドアノブをひねります。錠ケース・ドアノブはそれぞれ別の部品に分かれています。

ケース錠

ケースロックとも呼ばれています。錠ケース・鍵穴・ドアノブがそれぞれ別の部品に分かれており、防犯性にすぐれています。

面付け錠

サッシを彫る必要がなく、取り付けができる面付けタイプの鍵です。鍵穴のない門扉に後付けで鍵をセットしたい場合に向いています。

鍵の交換が必要になるケースとは

門や扉の鍵を交換しなければならないケースについて紹介します。

鍵の老朽化・経年劣化

鍵が錆びや欠けなどで老朽化すると、鍵の開閉に支障をきたすことがあります。引っかかったような感じ、あるいはガタつきや解錠が曖昧になる場合も、老朽化の可能性があります。

ものが詰まった場合

鍵穴に何かが詰まってしまうと、鍵を差し込んでもうまく回らず、交換が必要になります。詰まりが自力で取り出せない場合は鍵一式を交換しなければなりません。

鍵を紛失した場合

手持ちの鍵を失くしてしまい、中に入れない場合は合鍵も含めて新しい鍵を作るか、鍵の交換が必要になります。

引っ越しのタイミング

中古物件の購入や、賃貸物件を借りて引っ越すタイミングでは、防犯のために前の住人が使用していた鍵とは異なるものに取り替える必要があります。

セキュリティ向上のため

既存の鍵のままではピッキング被害に遭う可能性がある、または鍵を二重にする場合です。鍵の交換も踏まえて検討する必要があります。

鍵の交換にかかる費用

鍵の交換は、新しい製品やセキュリティが頑丈なもの、交換工事が大掛かりになるほど工事費用が高額になります。門扉への錠前の取り付けは4万円前後が目安ですが、部品代や出張工事費を含めると10万円近い価格になる場合があります。

鍵の修理のみであれば数千円程度ですが、交換は1万円以上＋出張工事費、新規取り付け用の部品代がかかります。作業前に見積もりを複数とって比較をするか、依頼先の業者が決まっている場合は作業料金の目安を事前に聞いておくと良いでしょう。

鍵の交換は専門業者に依頼しよう

門扉の鍵は自分で取り外しを行えるものもありますが、自宅や建物の防犯を担う重要な部品のため、DIYなどはできるかぎり避けたほうが良いでしょう。

誤った交換作業によってトラブルが起きる可能性もあるため、鍵の交換は、専門的な知識と技術をもつ業者に依頼することをおすすめします。